「たとえばさ、一人で死ぬのは寂しいから一緒に死んでくれ、
って言ったらさ、ガイは一緒に死んでくれるか?」
「俺が、忘れないで、って言ったらお前は忘れないでいてくれるか?」
「そんなの、結局無理に決まっているんだよな。」
悲しそうに、でもどこか安心したような笑顔でルークはそう云っていた。
俺はそのとき、何も言えなかった。
されど、それは違う。
俺はお前の為ならなんでも投げ出せるんだ。
でも、そうしたら
「お前、きっと悲しむだろう…?ルーク。」
不在の主人の墓標に向かって語りかけた。
其処に眠っている彼は、本当に偶像なのだろうか。
(でも、俺はお前がまだどこかで笑って元気でやっていると信じているよ。)
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ふと、思いついたものです。だから短い。(苦笑
いつも思いつきだからいつも短いんですけどね。
墓は、偶像を実像に変換し易くするためのモノだと思っています。
例えそこに眠っていなくとも、彼は確かに存在したのだと
自分に言い聞かせる為の石碑といった所でしょうか・・。
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